NC・・・
Numerical Control 聞きなれない言葉ですが、数値制御と言い工業系の製造現場では必ず知っている言葉です。
この手の機械は、同じモノを大量に作ったり、複雑な形状(例えば、3次元)を正確に作るにはなくてなならないものです。
私は、機械加工の経験もありNC工作機械も何種類か使っていました。
動きを全て数字に置き換えてプログラミングする。
プログラミングする専用のコンピューターもありましたが、当時は大半が手入力。
さすがに、黒い紙テープの時代は過ぎていて長時間加工用のデータのインプットはFD(フロッピーデイスク)でした。
時々、椅子の注文を頂きます。「座面は木を使って、しかも掘り込みで・・・」
ゆるい3次元形状です。
椅子の座面の掘り込み
一脚だけならあまり問題ないのですが、ダイニングチェアのように同じものを4脚、6脚というと
掘り込みの形状のバラツキは非常に見苦しい・・・
おまけに削った時にできる凹凸は、仕上げに漆などを塗ると良く目立ちます。
NCの機械があれば、材料をセットするだけで・・・なんてことを思いますが、それは無理な話。
しかしながら、なるべく同じように、ある道具、治具を駆使して・・・
CADでシミュレーション後、ルーター(電動工具)で粗加工
CADでシミュレーション・・・削り方、深さ(切り込み)などをイメージします。
粗加工後
2・1/2次元形状(階段状になった状態)。
微妙に深さを変えながら、数種類の型を使って削りました。
中仕上げ後
バイオリン鉋でルーターの切削目を削ります。
木目が顔を出しました。
時々、座ってみながら削ります。
その後、曲面対応のサンディングペーパーで仕上げると、一枚目の写真の様に滑らかな形状に仕上がります。
お客さまが、撫でたくなるような仕上げの曲面にすることが重要だと思っています。
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