何かと製作の依頼をいただく社長さんより、スツールの依頼がメールで届きました。
リンクの貼られたサイトを見ると、シューメーカースツール でした。
シューメーカースツール とは、デンマークの有名な椅子で
靴職人が使っていたところから付いた名前です。
(適当なリンクがあればとおもったのですが・・・なさそうです)
座面のおしりを包むカーブと三本脚が特徴のスツール。
展示会の商談の際に使いたいとおっしゃり、4脚の注文です。
この手の椅子は、専用機を使って量産されていると思われますが
(仕上げは手仕上げでしょうが、途中の行程は機械で行われるのでしょう)
まともな設備の無い私は、どう作るかから始まります。
このスツールは柔らかなカーブが命。
形状から、大まかな加工は旋削がベストと判断。つまり、ろくろです。
ただ、大事なところ(股間の・・・爆)に近い部分は 、部分的に手で仕上げることに。
(虫穴が見えますが、これも自然の一部。穴に天然の防虫剤を注入。その後、同じ木で埋めます。)
コストの関係上、脚材は専門の加工業者さんから調達しましたが
貫という脚をつなぐ棒は、両端を細くするのは手で鉋を掛けて仕上げました。
脚は座面に斜めに差し込みます。
つまり、穴を斜めにあけなければ
なりません。
これがやっかい。
専用治具に専用工具で穴をあけます。
←座面は影が付くと
表情が良くわかります

横から 後ろから

本来のシューメーカースツールは、もっと座面が小さいです(作業用の椅子ですから)。
お年寄りも座るだろうという想定から、座面は広い方が座った時の安心感が高いと考えました。
私の作ったこの椅子は、ロダンにでも座ってもらって考える椅子とでも名付けておきましょう。
何となく、軒下やデッキなどで景色を眺めながら考え事をするのに向いていそうです。
納品し社長さんからOKをいただき、何とかミッション・コンプリート。
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