この記事は、古いブログにもアップしたものですが、その記事を見ていただいたお客さまから

新たにご注文をいただいたので、改めてこちらのブログにもアップします。


尺八奏者の方からご相談を受け、オリジナルの正座椅子を作らせていただきました。

これまでは適当な高さのものがなく、高さを調整するのにご苦労があったなどとお話いただきました。

座面の大きさや高さは、お客さまから直接聞き取りさせていただいた寸法で作りました。

syakuhachi_expart chair

syakuhachi_expart chair_side view 

尺八奏者の正座椅子 : 材料はケヤキで拭き漆仕上げです。

横から見てわかるように、緩いカーブで後ろ側が少し高くなっています。

打合せでは、この形状については任せていただきました。

長時間座る場合、坐骨が椅子に強く当たると痛みを我慢できなくなります。

少しでも当たりを優しくする工夫が必要です。

どういう形が良いか。導き出した結論は、お尻を手で優しく支えるイメージでした。

「カーブがちょうど良い塩梅です」と椅子が届いた後、お客さまからお電話頂きました。

The performance of using syakuhachi expart chair

ご注文いただいた椅子を使っての演奏風景 (お客さまよりお送りいただいた画像)

この正座椅子のもうひとつの特徴は、脚が折りたためることです。

脚を分割するものもありますが、大事な演奏会で部品がなくなってしまっては大変ですので

脚を分割することなく、できるだけコンパクトにを考えた結果こうなりました。

syakuhachi_expart chair_folding