古箪笥修理再生
ご依頼主の お父様が生前お使いになっておられた書棚 の修理の依頼をいただきました。
このご依頼主は、このカテゴリの事例6 でご紹介した 95歳までご存命だったお母様が使われていた
箪笥の修理 でもお世話になっています。
( before )
お預かりした時の状態。
杢の良い板が使ってありますが
全体的にくすみがあります。
今回は金具は全て交換のご要望。
鍵は要らないということなので
鍵穴は埋めます。
裏板も張替え。
全体的に塗装を剥がし、再塗装します。
修理箇所を抽出し、お見積を作成。修理内容・金額に納得いただいて作業に掛かります。
( after )
くすみも取れ艶やかに仕上がりました。
木目もはっきりしました。
和の金具に交換。
抽斗の引き手は、お母様の箪笥の
抽斗に使ったものの小型版。
こちらは内部。
左側に取り外しできる棚を2枚追加。
寸法の関係上、位置は変わりません。
扉は、マグネットキャッチでしっかり
ホールド。
裏板はもともと合板でした。
張替えたものも合板ですが
グレードの高い、全体的な木目に
あったものを選びました。
そして、お母様の使われていた箪笥と
こうして並び、ご依頼主さまには
感慨の深いことだったと察します。
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上記修理費用
・全体塗装剥がし(木地調整)、再塗装
塗料:リボス(カラーオイル)
・金具交換
(扉:蝶番、取手 抽斗:引手)
・扉、閉時マグネットキャッチでホールド
・裏板交換(張替え)
・棚追加(2枚、取り外し可能)
修理価格
¥74,000-
ご依頼主さまのお母様がお使いになられていた箪笥です。
FAX用のお問合せフォーム をダウンロードし、連絡先と内容をご記入いただきFAXして下さいました。
「95歳で亡くなった母の箪笥を修理したい」
問い合わせ内容の欄に大きき書き込んでいただきました。
この一言で想いがこちらにも伝わってきます。
このFAXを受取った後 お電話を差し上げ、概算見積・引取りの日程などについて相談させていただきました。
引取り後、修理箇所のチェックを行い正式なお見積を発送。お手元にお見積が届き、ご確認後
修理作業に掛かって行きます。
3段積みの桐の箪笥です。
ぱっと見は、修理箇所が少なそうですが・・・
2段目の横長の抽斗が2箇所
奥まで押し込むことができません。
(白矢印<←>部 )
お分かりでしょうか?
板が大きく反っています。そのため抽斗の前面が当たり納まらないのです。
「ここには多くの着物を入れていたので・・・」とご依頼主。
修理内容を数値化し金額に
換算します。
(画像をクリックすると大きくなります)
今回は、全ての金具を交換します。
金具交換に掛かる費用と若干の
経費が加算されます。
修理において、最大の難関は着物が入っていた抽斗。板の反りを直すこと。
ここは抽斗を受ける板を交換しなければなりませんでした。

修理前と修理後の3段積み2段目の抽斗の様子。
左:修理前 抽斗が納まりきってないのと抽斗と枠の間に隙間(黒い部分)が目立つ
右:修理後 抽斗がきっちり納まり、隙間も目立たない
今回は塗装の色目もご指定いただいたので、植物油ベースのカラーオイルを使用しました。
塗装完了後、新品の金具を取り付け修理完了です。
お客さまへ修理完了した箪笥をお届けします。

箪笥の正面に座られたご主人が直った箪笥を見つめながら
「ばあさんが帰ってきたなー」
と奥様に語り掛けられます。
この言葉に私は、仕事をやり終えた満足感とは違う感動を覚えました。
お母様は亡くなってしまったが、その面影や想い出はいつもここにある。
お母様が日々の生活を見守って下さいます。
そして、実はこの箪笥の左側に少しスペースが空いています。
ご主人が、
「これも直して下さい。たぶん作られて80年くらい経ってると思います。
おやじが使っていた書棚です。これだけが残ってました。」
鏡板に綺麗な杢の板が使ってある書棚でした。
この書棚を箪笥の横に並べるそうです。
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上記修理費用
・修理内容は上記表参照下さい
・塗装
→オイルフィニッシュ(リボス)
・金具交換
→全部(但し、錠金具は交換せず)
修理価格
¥145,000-
修理依頼の箪笥は九州から、クロネコヤマト の らくらく家財宅急便 で届けられました。
大きさは 70cm×70cm×30cm (Bランク)ですから 九州から中部(岐阜) ですと
配送料は なんと ¥4,600 です。梱包はヤマト運輸さんが行ってくれます。
外観はかなりくたびれています。
修理箇所を抽出し、お客さまに修理費用の内訳を理解していただきます。
合わせて修理の方法を考えそれを数値化します。
その数値に単位あたりの金額を掛け、修理費用を算出します。
左表の様な修理内容と修理金額を
ご提示し、納得いただいてから修理に
掛かります。
(画像をクリックすると大きくなります)
今回は、これにほぼ全部の金具を交換
するため、金具交換に掛かる費用が
加算されます。
お預かりした箪笥は、ご依頼主さまが独身のころ身の回りの整理に適していたので使っておられた
そうです。この箪笥は、おじいさまが使っておられたもので言わば形見ですね。ただ、早くに亡くなられ
お顔は知らないままだったそうで、おそらく箪笥におじいさまを感じていらっしゃったに違いありません。
修理に入ります。
大きなキズや板の縮み、そして金具の腐食が目に付きました。
修理箇所を洗いだす中で、天板、側板の前面は長く切り取って、新たに取った幅の材料を接ぐことに決めました。
しかし、接ぐには板の状態が作業はし易いのです。
詳しく見てゆくと、分解できそうです。上手く作ってあります。
思い切ってバラバラに分解しました(ここはあえて、写真は撮りませんでした。製作された時代により
構造などもさまざまです。見る人により価値観も違いますので・・・)
使えるもの、使えないものがでてきますが、おそらく作られてから80年から100年は経過しているので仕方がないです。
板の接ぎ合わせが出来たところで、順番に組み立てます。
正面の板の縁に真直ぐな線がつながりました(角が綺麗に立ちました)。
中の板もほとんど新しい板に張りなおしました。ここで注意しなくてはいけないのが
おそらく常に空調の効いた部屋で使われること。
十分に乾いた板を選び、尚且つ、板が縮んでも良い様に取り付けます。
張り直された内部の板。そして、側面の板の木目が良いです。材料は杉の様です。
おそらく屋久杉とは行かないでしょうが、それに近い天然の良質の材料だと思います。
抽斗の鏡板(正面の板)は桐で、全て軽く鉋を掛け新しい面を作りました。
塗装を行い、新しい金具を取り付け修理完了。
5/23 お客さま(以下 Eさんとお呼びします)の元へ、お届けにあがりました。
「届くのが本当に楽しみでした。実は、30年振りの再会なんです。」とEさん。
結婚とともにEさんは九州のご実家から愛知県に嫁がれ
これを期におじいさんの箪笥はご実家に眠ったままになったそうです。

金具に付けたものは、い草ロープです。車で移送中金具がゆれてキズが付かない様に配慮しています。
(以外とさまになっています)
実は、修理にあたり「ここは再現できない、しかし残さないといけない」と思った場所があります。
飾り金具がたくさん付いた扉です。
案の定、同じサイズの金具はありませんでした。
ここは、おじいさまを感じる顔だったに違いありません。
「再現できないなら、残さねば・・・」
余っていた材料を使い額装しました。
これで昔の様に、おじいさまを感じていただけます。
Eさんには、たいへん喜んでいただけました。
ありがとうございました Eさん。
直った箪笥を見られた時の嬉しそうなお顔、忘れませんよ。
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上記修理費用

・修理内容は上記表参照下さい
・表中に無い作業
→内部板張替え
・塗装
→オイルフィニッシュ(リボス)
・金具交換
→ほぼ全部
*扉額装はサービス
修理価格
¥130,000-
箪笥の修理の依頼をお受けしました。
なかなかいい味わいです。
玄関ホールのディスプレーにお使いになるようです。
板の縮みによる概観の割れや抽斗の不具合を中心に直す事に。
製作時期は7、80年前でしょうか。
ご先代がお使いになっておられたそうです。
木仙人の工房にも古箪笥があります。
祖母が使っていた箪笥を形見にもらいました。
道具類を収納するのに使っています。
いつも傍らで優しかった祖母が見守っていてくれる様な気がします。
そして道具を取り出す度に、子供の頃の想い出がよみがえります。
きっとこの箪笥にも色んな想い出があるんだろうと思います。
長い年数の経過により、板の接合部や金具穴からの割れ、抽斗の板の割れや外れにより、とても使用できる状態ではありませんでした。
依頼の内容は
完全修復ではなく、アンティーク調に修理して下さいでした。
つまり古さの味は残さなくてはいけません。
今回活躍した道具は、これです。
この道具、うづくりと言います。
カルカヤと言う植物の根を束ねたものです。
これで板を擦り、木の目を浮かせます。特に杉や桐材の表面の処理によく使われます。
うづくりで擦ったあとです。茶色い部分より白い部分の方が柔らかいので木目が浮くようになります。
今回は、アンティーク調に仕上げると言うことが重要です。
年数が経っている分、キズや汚れが目立ちました。一般的に修理と言うと、板を最小限カンナで削るのが定石でしょう。
しかしながら、削ってしまうと新しい面が出て新品に近い木肌になってしまいます。
キズと汚れ、そして塗装した時の質感を考慮し、うづくりを選びました。
長い年月の間に、板の乾燥が進み割れがどの面にも発生していました。
縮んだ部分は板を延ばす事が出来ないので、継ぎ足します。

(修理コストの関係上、金具は交換の必要が無かったので、取り外さず修理しました)
板の木目も綺麗になりました。側面や裏板は杉材でした。

抽斗の桐材部分、修理前
ここも、うづくりで綺麗にします。
艶やかな木肌になりました。
うづくりでキズ・汚れ、そして木目を浮かせた後、
べんがらと植物油を良く混合します。
べんがらとは酸化第二鉄を主成分とする無機顔料です。
色は、赤~紫、黄、黒があり無害・無毒です。
化粧品、塗料、インキ、食品等に広く使用されてます。
アンティーク調つまり古めかしい色合いになる様、黒・赤・黄を大体一定の割合で調合し、植物油5:べんがら1の割合で良く混合します。(抽斗の桐部分は、植物油の量を多くし、色をやや抑えました)
植物油はクルミ油を使ってます。
塗布する際の延びも良く、乾燥後木の内部でしっかり固まってくれます。また、変色も無いので家具など木製品の仕上げに良く使われます。

側面の杉材の木目が良く目立ち、良い感じです。
画像の箪笥の隅金具(コーナー等に鋲打ちしてある金具)は腐食も激しいのばかりだったので、依頼者の了解を得て交換する事に。
塗装が乾いたところで、蜜蝋やライスワックスなど天然成分でできた、赤ちゃんが舐めても安心なワックスを優しく摺込み完成です。
そして、納品。
先に収めた下足箱とで、玄関フロアはこうなりました。
修理も終盤にさしかかった頃、この箪笥の製作時期を特定できる材料を発見。
三段積みの最上部の引戸は、襖でした。その下地に新聞が貼ってありました。
時代を特定できるものはと探してみると、ありました。

公示の記事のところに「明治四拾年四月拾七日」。
この箪笥、100年前に作られた可能性のあるものだったんです。
これには、依頼主様もビックリされてました。
「今まで100年、これから100年。合わせて200年。凄いことだねー」
依頼主様のこの言葉が印象に残った仕事でした。
この新聞良く見てください。


今も昔も、女性の美意識変わりません。
一同、大笑いでした
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上記修理費用
二段積み
・板割れなど補修
・金具(隅金具)交換
・汚れ落し(サンディング、うづくり)
・塗装(オイル+べんがら)
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修理費用
¥145,000-

三段積み
・板割れなど補修
・金具(隅金具)交換
・汚れ落し(サンディング、うづくり)
・塗装(オイル+べんがら)
・上段、分解組立
(側板、鏡板交換、内部調整など)
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修理費用
¥185,000-
*愛知県につき 引取り及び納品 無料
お問合せはこちら
左の写真は、修理前のもの。
3段積みの上部2段です。
もう一棹も良く似た作りのものです。
写真の箪笥は、正面も側面も桐材が
使ってありました。
もう一つの方は、正面は全て桐材が貼ってありましたが、他は全て桧が使われていました。
杉材が使われていることが多いのですが、やはり土地柄のようです。
良質の桧が手に入り易かったのではないかと思います。
修理前の裏板の状態。
多くの箪笥は釘(木釘や鉄釘いろいろです)
で止めたモノが多いです。
板が乾燥により収縮すると、動きが取れない
ため、割れてしまいます。
抽斗(ひきだし)の底板。
この場合も裏板と同じ原因で割れると
思われます。
また、釘打ちの際、下穴をあけずに釘を
打つとクラックが入り易く、このクラックが
大きな割れに成長する場合もあります。
修理で釘(主に竹釘)を使う際は、下穴をあけ割れを防ぎ、浸透性の接着剤を穴に入れてから
釘打ちします。少しでもクラックの成長を止めるためです。
割れは切り取ってしまいます。
切取った幅より少し大きめの板を用意し
はめ込む板の接着面を木殺しといって
少し潰し、接着剤を塗りすばやくはめ込み
ます。(叩き込む感じです)
潰したところが圧接される訳です。
少し厚めの板をはめ込み、接着剤が乾いて
から、カンナで厚みを元の高さまで削り
ます。
抽斗も同じです。
割れの補修が完了したら、外観を綺麗にします。
金具の状態が良い場合は、金具は外しません。
ご要望により、金具を全て交換することも可能です。
ただ、金具も箪笥の顔であるので想い入れがある箪笥の場合は
金具も活かしたいと考えています。
(錆などで朽ちかけたものは交換します)
金具交換を行わない分、修理代もお安くなります。
外観が綺麗になったところで塗装を行います。
金具を変えない、鉄釘が使ってあるなどの場合、水性塗料は使いません。
また長年の乾燥により、人間の肌と同じで潤いが失われています。
そこで植物オイルのクルミ油を使います。浸透性も高いのです。
クルミ油は、乾性油と言って乾燥の工程で酸化・重合により高分子となり丈夫な塗膜を形成します。
また、乾燥後の変色も少ないので仕上がりが美しいです。
ただ、古い箪笥の修理の場合、仕上がりをアンティークに(黒っぽく)というご要望が多いので
クルミ油にべんがらを(色調を合わせ)入念混ぜ合わせ、摺り込む様に塗り上げます。
少々、乾燥に時間はかかりますが、乾燥後の仕上がりは非常に美しいです。
今回は、色調は黒くなく初めて手元に届いた
時の様な色でということだったので
少しクリームがかた色調に合わせ塗り上げ
ました。

上の写真の箪笥がこのようになりました。
上段の引き戸の部分は和紙が張ってあります。
この部分はおまかせだったので少々おとなしく。
色は白ですが、点に見えるところは貝を貼り、草むらに光る蛍をイメージしました。

こちらは、「娘が嫁ぐ際に持たせようかな」と言って頂きました。
どちらも、これからも長く使っていただけるのだと思います。
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上記修理費用

三段積み
・板割れなど補修
・汚れ落し(サンディング、うづくり)
・塗装(オイル+べんがら)
・上段:引き戸鏡板 和紙張替え
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修理費用
¥150,000-

三段積み
・板割れなど補修
・汚れ落し(サンディング、うづくり)
・塗装(オイル+べんがら)
・一部金具(隅金具)交換
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修理費用
¥150,000-
*愛知県につき、引取り及び納品 無料
お問合せはこちら
古箪笥をご親戚に譲られるに際し、綺麗にして欲しいとお問合せいただきました。
修理前の様子(before)
画像はお客様よりメールで送って頂きました

(正面、両側面、裏面、抽斗 とそれぞれ撮っていただき送っていただければ
大体のお見積はお出しできると思います)
板の縮みにより裏板や抽斗の底板が外れたり隙ができたりしていました。
その様になると抽斗は機能しません。
縮んだ分は材料を接ぎ、底板や裏板は一旦外し木釘で止め直し。
ただ、今回は板が縮んでも良いよう 逃げ を作っておきました。
塗装は剥がし、再度塗り直し(色調や元の塗装を考え自然塗料のリボスを使用)。
金具は一部腐食しているものもあったので交換。大半はそのまま再使用。




修理後(after)


納品の日は、朝からの雨。
車に積み込むのに往生しました。「せめてお客さまのところで降ろす時は止んでくれ」と思いながら出発。
途中、休憩した道の駅。雨に濡れた鯉のぼり、全く元気無し。
そして、お客さま宅へ到着した時、何とか雨が止んでくれて、無事引渡し終了。
ありがとうございました。
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上記修理費用
二段積み
・板割れなど補修
・抽斗底板貼り直し
・金具(隅金具)交換
・木地調整(サンディング、うづくり)
・再塗装
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修理費用
¥120,000-
*長野県(南部)につき、引取り及び納品 無料
お問合せはこちら
昨年末(2009年)の最後の仕事は、古箪笥の修理でした。
数ヶ月前に、自宅を改築されるお客様から
「古い箪笥があるんだけど、綺麗になるかな。家を直すので処分しようかと思ったけど・・・」
と 相談を受け、一度拝見する事に。

「だいぶ、汚れてるな・・・」と思いながら正面の戸や抽斗(ひきだし)の鏡板をよく見ると
杢板が使ってあります。外して裏側を見てビックリ。
ケヤキの玉杢です。

木仙人:「これはスゴイ板が使ってあります。ケヤキの玉杢です。」
お客様:「捨てようかと思ってたんです。見てもらって良かった。」
木仙人:「今から捨てに行って下さい。直ぐに私が拾いに行きますから(笑)」
即、修理に決定。(もう一棹あるのですが、そちらは改めて)
そして昨年末の最後の仕事になりました。
側面や内部もかなり汚れていました。(ここは、お客様の手前写真の記載は控えます)
鏡板以外はヒノキが使ってあり、側面や天板など幅の広い一枚の板で組上げられていました。
おそらく地元の良材で作られた箪笥なのでしょう。
天板と内部の板は汚れや割れがひどいので、取り替えることにしました。
但し、同じように板を組むと、昨今の気密性の高い空調の効いた室内では
板のソリや割れが必ず起こります。
板の縮みを想定した組立が必要です。
幅の狭い板を重ねる様に並べます。
合わせ目はそれぞれ厚みの半分を削り
重ね合わせます。
計算上では、ひどく乾燥が進んだ場合でも
2mmまでの隙間で収まるはず。
内部の棚板も同様に修理。
塗装は、玉杢を強調する様な仕上げを選びました。
では、after ご覧下さい。

(ガラスに撮影している私が映ってしまいました(汗))
この仕上がりはお客様も想定外だった様で、大層お喜びいただきました。
詳しいお話を聴くと、ご主人のお母様が嫁入りの際に持ってこられたもので
大切にされていたそうです。
丁度、納品の際、ご主人のお姉さまが帰省されておられ
「懐かしいね」とおっしゃた言葉が印象的でした。
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上記修理費用

・板割れなど補修、天板・棚板貼替え
・ガラス引戸建具部品作成
・新規ガラス:一枚
・金具(引き手)交換
・汚れ落し(サンディング、うづくり)
・塗装(柿渋+べんがら、鏡板:オイル)
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修理費用
¥100,000-
木仙人(ぼくせんにん) 

