日本には「茶の湯」の文化があり、なかでも客人を最高にもてなすときの料理に 「懐石料理」

があります。

懐石の語源は「客人をもてなしたいが食べるものがなく、せめて暖めた石を懐に入れてもらい

寒さをしのいでもらいたい」というものでした。

茶懐石での懐石料理とは

「旬の食材を使う」

「素材の持ち味を生かす」

「親切心や心配りをもって調理する」

という3つの大原則があります。

そのため、席に着けば絶妙のタイミングで炊き立てのご飯を一口分が向付、汁椀と共に

運ばれ、ここから心温まる日本古来の一汁三菜 (いちじゅうさんさい) という食法を基本

にした料理が始まります。

ひと通りの料理が出されたら酒の席となり、亭主と客はそのひとときを持てたことを喜び

盃を交わします。

酒の肴として、海のもの(なまぐさもの)と山のもの(精進料理)の2種の珍味が盆に盛られ

運ばれます。

これが「八寸」です。

ここから、亭主と客は一期一会を喜び合い、正客と亭主、次客と亭主・・・ と互いに盃を回して

酒を酌み交わし、ひとときを楽しみ出会いに対して深く感謝したのです。

実際「八寸」で使う盆は八寸角(25cm角)の杉の素木ですが、衛生面や使い勝手の良さを

考慮した形にしています。

懐石料理と同じように

木曽・裏木曽の地域の檜を使い

木目(スッキリとした柾目)を生かした白木造りで

丁寧な仕事と使い勝手に工夫して

製作いたします。

「木の温もりと心安らぐおもてなしの心」を伝える器として 「WABON 和盆八寸」 が皆様に

愛されれば幸せなことです。

自由な発想で小粋なおもてなし、始めましょう。